街で見かけると、思わず振り返ってしまうレンガの家。
重厚感があり、年月を重ねても古びるのではなく、少しずつ味わいが深まっていく。そんな姿に憧れる一方で、「価格が高そう」「地震に弱くない?」「メンテナンスは本当に楽なの?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
インターネットで調べると、「レンガの家は後悔する」「やめたほうがいい」という言葉も出てきます。
先に結論をお伝えすると、レンガの家そのものが後悔の原因になるわけではありません。大切なのは、レンガの種類や工法、建てた後に必要な手入れまで理解して選ぶことです。
今回は、レンガの家のメリットだけでなく、費用やメンテナンス、地震への不安まで正直にお話しします。
レンガの家を「やめたほうがいい」と言われる3つの理由
レンガの家で後悔したという声には、主に3つの理由があります。
1つ目は、一般的な外壁より初期費用が高くなる可能性があることです。材料費だけでなく、施工に手間と技術が必要なため、外壁だけを比べると価格差が出ることがあります。
2つ目は、施工できる住宅会社が限られることです。レンガは、どの会社が扱っても同じ仕上がりになる材料ではありません。採用する工法や納まり、目地の仕上げによって、見た目も耐久性も変わります。価格だけで会社を選ぶのではなく、実際の施工事例や現場を確認することが重要です。
3つ目は、完成後の変更が簡単ではないことです。窓の位置を変える、大きく増築するといった工事では、外壁にも手を加える必要があります。将来の暮らしまで考えた間取りにしておくことが、後悔を防ぐポイントになります。

レンガの家は本当にメンテナンス不要?
レンガの家についてよく聞くのが、「外壁の塗り替えがいらない」という話です。
本物のレンガは、表面を塗装して色をつけているわけではありません。そのため、一般的な窯業系サイディングのように、色を保つための定期的な全面塗装は基本的に必要ありません。紫外線や雨風を受けながら、色合いの変化そのものを味わいとして楽しめるのも魅力です。
ただし、「家全体が何もしなくていい」という意味ではありません。
レンガの目地、窓まわり、シーリング、防水部分、雨樋や屋根などは定期的な点検が必要です。小さなひびや劣化を早めに見つけ、必要な部分だけ補修する。レンガの家は「完全なメンテナンスフリー」ではなく、「大規模な塗り替えを減らしやすい家」と考える方が正確です。

本物のレンガと「レンガ調外壁」は別物
ここは、建てる前に必ず確認してほしい部分です。
ひと口にレンガの家といっても、レンガを積む工法、薄く加工したレンガを施工する方法、レンガ柄のサイディングなど、いくつかの種類があります。
見た目が似ていても、耐久性や必要なメンテナンスは同じではありません。特にレンガ調サイディングは、あくまでレンガの模様を再現した外壁材です。材料によっては将来、塗装やシーリングの打ち替えが必要になります。
「レンガの家だから塗り替え不要」と思い込まず、何を使い、どのように施工するのかまで確認しましょう。

レンガの家は地震に弱い?夏は暑い?
「重いレンガを使うと地震に弱いのでは?」という不安もあります。
しかし、耐震性はレンガという材料だけで決まるものではありません。建物を支える構造、レンガの固定方法、基礎、接合部まで含めて判断する必要があります。住宅会社には、どの部分で耐震性を確保しているのか、レンガをどのように固定するのかを具体的に確認してください。
また、レンガには熱を蓄える性質がありますが、「レンガなら必ず夏は涼しく冬は暖かい」とも言い切れません。室内の快適さを左右するのは、断熱材、窓、気密性、換気、日射の取り入れ方や遮り方です。外観だけでなく、家全体の性能を一緒に考えることが大切です。

それでもレンガの家が選ばれる理由
注意点があっても、レンガの家にしかない魅力があります。
流行に左右されにくい重厚な外観。一つひとつ異なる色むらや質感。そして、新築時が完成ではなく、家族と同じように年月を重ねていく美しさです。
一般的な外壁は、色あせると「古くなった」と感じることがあります。一方、本物のレンガは、変化が風合いとなり、庭の緑や木製の玄関ドアとも少しずつなじんでいきます。
塗り替えの回数を抑えやすいことも、長く暮らすうえでは大きな魅力です。建築時の金額だけではなく、10年後、20年後、30年後まで含めて考えると、レンガを選ぶ意味が見えてきます。

レンガの家で後悔しない人の共通点
レンガの家を建てて満足している方には、共通点があります。
それは、見た目だけで決めていないことです。
本物のレンガとレンガ調外壁の違いを知り、初期費用だけでなく将来の維持費も比較する。実際の施工事例を見て、目地や窓まわりまで確認する。そして、レンガの施工経験がある会社と、間取りや性能まで一緒に考える。
この順番を守れば、「思っていた家と違った」という後悔は大きく減らせます。
レンガの家が向いているのは、できるだけ安く早く建てたい方ではありません。流行よりも、自分たちらしい価値を大切にしたい方。手をかけながら、長く住み継げる家をつくりたい方です。

30年後も「この家にしてよかった」と思えるように
レンガの家は、誰にでも合う家ではありません。初期費用や施工方法を理解せず、外観だけで選べば、後悔する可能性もあります。
けれど、素材の違いを知り、必要な性能と正しい工法を選べば、レンガは長い年月を味方につけられる外壁です。
SEISYOでは、レンガの魅力を生かしたクラシカルな家から、平屋やインナーガレージを組み合わせた住まいまで、さまざまなレンガの家を手がけています。
「レンガの家は自分たちの予算で建てられる?」
「本物のレンガとレンガ調では、何が違う?」
「実際に建てた家を見てみたい」
そんな疑問があれば、まだ建てると決めていなくても構いません。
まずは施工事例を見ながら、理想の外観やこれからの暮らしについてお聞かせください。30年後も誇らしく思える一棟を、僕たちと一緒に考えてみませんか。

レンガの家専門 SEISYO三重支店
SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。