「今の家も、長い間家族を守ってくれた」
そう思う一方で、建物の老朽化や間取りの使いにくさ、冬の寒さ、将来の生活を考え、建て替えを検討し始めている方もいるのではないでしょうか。
建て替えは、ただ古くなった家を新しくするためだけのものではありません。
これまでの暮らしで感じた不便を見直し、これから先の人生を自分たちらしく過ごすための住まいをつくる機会でもあります。
だからこそ、次に建てる家では、
「今度こそ外観にもこだわりたい」
「何年経っても誇らしく思える家にしたい」
「流行だけに左右されない、風格のある家に住みたい」
と考える方も多いと思います。
そんな建て替え世代から注目されているのが、重厚感と温かみをあわせ持つ「レンガの家」です。
レンガには、一般的な外壁とは異なる立体感や陰影があります。遠くから見たときの存在感はもちろん、近くで見たときにも一つひとつの素材の表情を感じられます。
今回は、三重県で建て替えを検討している方に向けて、レンガの家が持つ魅力や、高級感のある外観をつくるポイント、計画前に知っておきたいことをお伝えします。
なぜ建て替え世代にレンガの家が選ばれるのか
建て替えを検討する方は、初めて家を建てる方とは少し違った視点を持っています。
実際に何十年も住まいで暮らしてきたからこそ、完成直後の新しさだけではなく、年月が経った後の姿まで考えられるからです。
「最初はきれいだったけれど、外観の印象が変わってしまった」
「もっと自分たちらしいデザインにすればよかった」
「次に建てるなら、周囲とは少し違う家にしたい」
こうした思いから、素材そのものに存在感があるレンガの外観に魅力を感じる方がいます。
SEISYOでは、イングリッシュデザインの住まい、インナーガレージのある平屋、二世帯住宅など、さまざまなスタイルのレンガの家を手掛けています。レンガの家は洋風住宅だけに限定されず、平屋や現代的な間取りとも組み合わせられます。

新築時の華やかさだけではない
住宅の外観は、完成した瞬間がもっとも美しければよいわけではありません。
家は、完成してから何十年も住み続けるものです。
若い頃には魅力的に感じた個性的な色や形が、年齢を重ねたときにも同じように好きでいられるとは限りません。
その点、レンガの外観には、華やかさだけでなく落ち着きがあります。
光の当たり方によって表情が変わり、庭の木々や植栽が成長するほど、建物と外構が自然になじんでいきます。
新築らしい美しさだけでなく、長く住む家としての風格を求める方に適した外観です。
「前の家ではできなかったこと」を形にできる
建て替えでは、今までの家で感じてきた不満や心残りを、新しい住まいに反映できます。
以前は予算や時間を優先して、外観まで十分に考えられなかった方もいるでしょう。
しかし、二度目の家づくりだからこそ、
- 帰宅したときに気持ちが高まる外観
- 来客を迎えたくなる玄関まわり
- 子どもや孫の記憶に残る家
- 家族が誇りを持てる佇まい
まで丁寧に考えられます。
レンガの家は、単に外壁材を選ぶのではなく、これからの人生にふさわしい住まいの姿を考える家づくりでもあります。
レンガの家が重厚で高級に見える理由
「高級感のある外観にしたい」と希望しても、高価な材料をたくさん使えば美しくなるとは限りません。
大切なのは、素材、屋根、窓、玄関、外構まで含め、建物全体のバランスを整えることです。
レンガの家が重厚に見えるのには、いくつかの理由があります。

レンガの凹凸が深い陰影をつくる
平らな外壁は、すっきりとした印象をつくる一方で、光の当たり方による変化は比較的穏やかです。
レンガの表面には、一つひとつに微妙な凹凸があります。
さらに、レンガとレンガの間に目地があることで、外壁全体に細かな陰影が生まれます。
朝、昼、夕方と太陽の位置が変わるたび、建物の表情も変化します。
この立体的な陰影が、写真や印刷だけでは伝えきれない重厚感をつくります。
同じ色だけで構成されていない
自然な印象のレンガは、一つひとつが完全に同じ色ではありません。
赤みが強いもの、茶色に近いもの、少し濃いもの、淡いものが混ざり合うことで、外壁全体に奥行きが生まれます。
一色で塗りつぶしたような均一さとは異なり、見る場所や距離によって印象が変わることも魅力です。
ただし、色の種類を増やしすぎると、落ち着きが失われることがあります。
高級感を重視するなら、ベースとなる色を決め、その周辺の色を自然に混ぜる方法が適しています。
建物に「厚み」を感じさせる
重厚感のある家は、正面から見たときに薄く見えません。
外壁の素材感だけでなく、屋根の形、窓の奥行き、玄関ポーチ、軒、柱などによって、建物に厚みを感じさせます。
レンガの存在感に合わせて、窓まわりや玄関にも奥行きを持たせることで、邸宅らしい外観に近づきます。
反対に、レンガだけを目立たせ、屋根や窓を別々に選んでしまうと、外観全体がまとまりません。
レンガの家では、家全体を一つのデザインとして考えることが重要です。
高級感のあるレンガの家をつくる7つのポイント
レンガを使っただけで、自動的に高級感のある家になるわけではありません。
ここからは、建て替えで外観を整えるために意識したいポイントを見ていきましょう。

1.レンガの色を最初に決めすぎない
家づくりを始めると、最初にレンガの色を選びたくなるかもしれません。
しかし、レンガの色は屋根や窓、玄関ドア、外構との組み合わせによって見え方が変わります。
たとえば、赤茶色のレンガでも、黒い屋根と組み合わせれば引き締まった印象になります。
明るい屋根や白い窓枠と合わせれば、やわらかな洋風住宅に近づきます。
まずは、
「落ち着いた邸宅にしたい」
「温かみのある家にしたい」
「英国住宅のような外観にしたい」
「平屋らしい低く構えた家にしたい」
など、目指す外観の方向性を決めましょう。
そのうえで、屋根や窓も含めてレンガの色を選ぶと、完成後のずれを減らせます。
2.屋根の形までセットで考える
外観の印象は、外壁だけでなく屋根によって大きく変わります。
レンガの家では、勾配のある屋根や、建物に立体感を与える屋根形状がよく似合います。
煙突風のデザインや小屋根を取り入れると、海外住宅のような雰囲気もつくれます。
一方で、要素を増やしすぎると、外観が複雑に見える場合があります。
大切なのは、装飾の数ではなく、建物全体の比率です。
屋根の高さ、建物の幅、窓の位置を整え、レンガの重厚感を引き立てる形を考えましょう。
3.窓の大きさと位置をそろえる
高級感のある家には、窓の配置に一定の秩序があります。
室内の間取りだけを優先して窓を配置すると、外から見たときに高さや大きさがばらばらになることがあります。
もちろん、採光や風通し、プライバシーは重要です。
そのうえで正面から見える窓については、上端や中心線をそろえたり、左右のバランスを整えたりすることで、外観が美しく見えます。
白や黒など、レンガとの対比がはっきりした窓枠を選ぶのも一つの方法です。
4.玄関を外観の中心として考える
玄関は、住まいの顔となる場所です。
レンガの外壁に合う玄関ドア、照明、ポーチ、庇を組み合わせることで、家全体の印象が引き締まります。
重厚感を出したい場合は、玄関まわりに適度な奥行きをつくり、正面からドアが丸見えにならない配置も考えられます。
木目の玄関ドアを合わせれば温かく落ち着いた印象に、黒や濃い色のドアを合わせれば格調高い印象になります。
玄関だけをカタログから選ぶのではなく、レンガとの相性を実物で確かめることが大切です。
5.外構まで同時に計画する
美しいレンガの家が完成しても、駐車場やアプローチ、フェンスが建物と合っていなければ、外観の魅力を十分に引き出せません。
外構は、家が完成してから残った予算で考えるものではなく、建物と同時に計画したい部分です。
レンガの家には、石材、木、アイアン、植栽などの自然な素材がよく合います。
アプローチの曲線や門柱の位置、庭木の高さまで考えることで、建物単体ではなく、敷地全体に統一感が生まれます。
建て替えの場合は、既存の庭石や樹木、思い入れのある素材を新しい外構に生かす方法もあります。
6.外から見えやすい設備を整理する
エアコンの室外機、給湯器、雨樋、換気フード、電気メーターなどは、生活に欠かせない設備です。
しかし、正面や玄関付近に集まると、せっかく整えた外観の印象を弱めることがあります。
設計段階から設備の位置を考え、道路側から見えにくい場所へまとめたり、植栽や目隠しで自然に隠したりすることが重要です。
レンガの家では、外壁の素材感が強いぶん、細かな設備の位置も目につきます。
間取りと外観を同時に検討できる設計者へ相談しましょう。
7.小さなサンプルだけで決めない
レンガは、小さなサンプルで見たときと、外壁全体に施工したときで印象が変わります。
室内の照明で見る色と、屋外の太陽光で見る色も同じではありません。
レンガを選ぶ際は、できる限り大きな面積の施工例を確認し、晴れた日と曇りの日、近くと遠くの両方から見ることをおすすめします。
SEISYOの四日市ショールームでは、レンガの質感をはじめ、無垢の床や塗り壁、オリジナルの造作建具など、家づくりに使われる素材を実際に見て触れられます。
レンガの家は平屋や二世帯住宅にも合う
レンガの家と聞くと、大きな二階建ての洋館を思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、レンガは平屋や二世帯住宅にも合わせられます。
SEISYOの施工事例にも、インナーガレージを備えたレンガの平屋や、二世帯で暮らすレンガの家などがあります。

レンガの平屋
平屋は、建物の高さが低いため、横方向のラインが強調されます。
そこにレンガの素材感を組み合わせると、低く構えた安定感のある外観になります。
深い軒やインナーガレージ、ウッドデッキなどを合わせることで、落ち着いた大人の住まいをつくれます。
子どもが独立した後の建て替えでは、必要以上に部屋数を増やさず、夫婦二人を中心とした平屋を希望する方もいます。
生活動線を短くしながら、外観にはしっかりと存在感を持たせたい方に、レンガの平屋は相性のよい選択肢です。
レンガの二世帯住宅
二世帯住宅は床面積が大きくなりやすく、外観が単調に見えることがあります。
レンガの色や張り分け、屋根の高さ、玄関の位置を工夫することで、大きな建物だからこそ生まれる風格を引き出せます。
親世帯と子世帯の好みが異なる場合でも、レンガを外観全体の共通要素にすると、統一感を保ちながら個性を取り入れられます。
建て替えだからこそ確認しておきたいこと
建て替えでは、新しい家の計画だけでなく、今の建物の解体や仮住まい、荷物の整理なども必要です。
注文住宅の計画と並行して、全体の流れを把握しておきましょう。

解体費用まで含めた総予算を考える
建て替えでは、新築工事費とは別に、既存住宅の解体費用、廃材処分費、仮住まい費用、引っ越し費用などがかかります。
外構をすべてつくり直す場合は、その費用も必要です。
建物本体の予算だけで考えると、外観や外構へ使える金額が最後に不足する可能性があります。
重厚で高級感のあるレンガの家を目指すなら、外壁、屋根、窓、玄関、照明、外構まで含めて、早い段階から資金計画を立てることが重要です。
今の土地で希望の家が建つか確認する
同じ土地に建て替える場合でも、どのような大きさや形の家でも自由に建てられるわけではありません。
道路との関係、敷地の形、高低差、用途地域などによって、建物の配置や高さが制限される場合があります。
特に、屋根の形や建物の正面デザインにこだわる場合は、希望する外観が敷地に納まるか、早めに確認しましょう。
古い図面だけで判断せず、現地調査を依頼することも大切です。
家族構成の変化を想定する
建て替え時点では夫婦と子どもで暮らしていても、数年後には子どもが独立するかもしれません。
一方で、将来親との同居が始まったり、子どもや孫が泊まりに来たりする可能性もあります。
現在の暮らしだけを基準にするのではなく、
- 10年後に必要な部屋数
- 階段を使わず生活できるか
- 寝室と水まわりの距離
- 来客が泊まれる場所
- 趣味を楽しむ空間
- 庭や外構の手入れ
まで考えておきましょう。
レンガの外観に合う美しい建物をつくるだけでなく、長く無理なく暮らせる間取りにすることが大切です。
レンガの家を検討するときの注意点
レンガの家には多くの魅力がありますが、見た目だけで決めるものではありません。
計画前には、施工方法や費用、将来の点検について説明を受けましょう。

初期費用だけで比較しない
レンガの種類や施工範囲、工法によって、必要な費用は変わります。
他の外壁と金額を比較するときは、外壁部分の価格だけでなく、建物全体の仕様をそろえて比べることが重要です。
また、レンガの家を希望しているのに、予算を抑えるために屋根や窓、玄関、外構を大幅に削ると、目指していた外観から離れることがあります。
家づくりで何を優先するのか、最初に家族で話し合っておきましょう。
「レンガ風」と実際の素材の違いを確認する
外壁には、本物のレンガを使う方法だけでなく、レンガ調のサイディングやタイルなど、さまざまな選択肢があります。
見た目、重量、施工方法、費用、目地の仕様、将来の点検方法はそれぞれ異なります。
「レンガのように見えるか」だけで判断せず、どの素材をどのような方法で施工するのか、担当者へ確認してください。
点検が一切不要という意味ではない
耐久性の高い外壁材を選んだ場合でも、住まい全体の点検が不要になるわけではありません。
外壁の目地、開口部まわり、防水部分、屋根、雨樋などは、定期的に状態を確認する必要があります。
「メンテナンスフリー」という言葉だけで判断せず、どこを、何年ごとに、どのように確認するのかを聞いておきましょう。
レンガの家は、写真より実物を見て判断する
レンガの色や質感、外壁に生まれる陰影は、パソコンやスマートフォンの画面だけでは判断できません。
同じレンガでも、光の当たり方や目地の色によって印象が変わります。
また、高級感のある家をつくるには、レンガ単体ではなく、床、壁、建具、照明など、住まい全体の素材のつながりを見ることが大切です。
SEISYOの四日市ショールームでは、高級感のあるレンガの質感、無垢の床、塗り壁、造作建具、照明や雑貨などを実際に体感できます。
所在地は三重県四日市市釆女町863-3です。見学は事前連絡制で、ショールームの案内ページから申し込めます。
まだ具体的な間取りが決まっていない段階でも問題ありません。
「今の土地にどのようなレンガの家が建てられるのか」
「建て替え全体で、どのくらいの予算を考えればよいのか」
「平屋と二階建てのどちらが自分たちに合うのか」
といったところから相談できます。

まとめ|次の家は、年月とともに誇らしく思える外観へ
建て替えは、同じ場所でこれからの暮らしをつくり直す、大きな決断です。
間取りや住宅性能はもちろん大切ですが、毎日目にする外観も、住み続ける満足感を左右します。
レンガの家には、素材ならではの陰影、温かみ、重厚感があります。
平屋、二階建て、二世帯住宅、インナーガレージなど、家族の暮らし方に合わせながら、自分たちらしい外観をつくることもできます。
ただし、本当に高級感のある家をつくるには、レンガだけでなく、屋根、窓、玄関、設備、植栽、外構まで一体として考えなければなりません。
僕たちSEISYO三重支店では、現在の住まいで感じている不便や、次の家で叶えたい暮らしをお聞きしながら、建て替えの計画を一緒に整理しています。
「まだ建て替えると決めたわけではない」
「レンガの家に興味はあるけれど、費用が分からない」
「まずは実物の素材を見てみたい」
という段階でも、お気軽にご相談ください。
次に建てる家が、完成したときだけでなく、10年後、20年後にも「この家にしてよかった」と思える住まいになるよう、一つひとつ丁寧に考えていきましょう。

三重県でレンガの家への建て替えを考えている方へ
レンガの色や質感は、写真だけでなく実物を見ることで、より具体的にイメージできます。
四日市ショールームでは、レンガをはじめ、無垢の床や塗り壁、造作建具など、SEISYOの家づくりに使われる素材を見て触っていただけます。
現在のお住まいの悩み、建て替えの時期、予算、希望する外観など、まだ整理できていなくても構いません。
まずは四日市ショールームで、これからの住まいについてお聞かせください。
著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。