クラシック住宅は古く見えない?|10年後、20年後も美しく見える外観・内装のつくり方

「クラシック住宅に憧れるけれど、何年か経ったら古く見えないだろうか」

三重県で注文住宅を検討している方の中には、レンガの外壁や縦長の窓、木製の建具、落ち着いた照明などに惹かれながらも、そんな不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

流行のデザインには、完成した瞬間の新鮮さがあります。一方でクラシック住宅が目指すのは、新しさを強く見せることとは少し違います。

年月が経っても違和感がなく、家具や庭、家族の暮らしが加わるほど住まい全体がなじんでいくこと。

そのためには、装飾を増やしたり、海外住宅の要素をそのまま取り入れたりするだけでは足りません。

外壁、屋根、窓、建具、床、照明、家具までをひとつの住まいとして考え、全体に共通するルールをつくることが大切です。

今回は、三重でクラシック住宅を考えている方に向けて、10年後、20年後も好きでいられる外観と内装の考え方を見ていきます。

「クラシック=昔風」ではありません

クラシック住宅という言葉を聞くと、洋館のような重厚な建物や、装飾の多い室内を想像する方もいるかもしれません。

しかし、クラシックらしさは「昔のデザインを再現すること」だけではありません。

大切なのは、建物全体の比率、窓の並び、素材の質感、色の数、光の見え方などが整っていることです。

例えば、同じレンガの外壁でも、窓の高さや間隔、屋根や玄関とのバランスが整っているだけで、装飾を増やさなくてもクラシックな品を感じられます。

つまり、クラシック住宅は「何を付けるか」より「どう整えるか」が大切です。

SEISYOのレンガの家でも、海外のような外観だけでなく、塗り壁やRの垂れ壁、階段などを含めて室内まで一つのテイストとして考える住まいづくりが示されています。

関連ページ:レンガの家

レンガの家

10年後に「古く見える家」と「味が出る家」の違い

住宅は完成した日がゴールではありません。

そこから家具が入り、庭木が育ち、家族の持ち物が増え、少しずつ暮らしの風景がつくられていきます。

だからこそ、完成写真だけを基準にデザインを決めるのではなく、時間が経った姿まで想像しておきたいところです。

長く美しく見える住まいには、流行の要素を何種類も重ねるのではなく、その家の基準となる素材や色があります。

外壁はレンガ。
屋根は落ち着いた色。
窓枠はこの色。
木部はこの樹種。
金物は黒、または真鍮系。

このように基準を決めると、あとから家具や照明を加えても住まいの世界観が崩れにくくなります。

「今流行っているものを全部入れる」のではなく、「この家は何を大切にするのか」を先に決める。

それが、10年後、20年後の見え方につながります。

レンガは「新品のときが完成」ではない

クラシック住宅と相性のよい素材の一つがレンガです。

レンガには均一すぎない色や表情があり、光や植栽との組み合わせによって見え方が変わります。SEISYOでも、レンガの家を「時を追うにつれ味わい深い風合いを創り上げる」住まいとして位置づけています。

ただし、レンガを使えば、それだけでクラシック住宅が完成するわけではありません。

外壁の存在感が強いからこそ、屋根、窓、玄関、雨樋、外構までのつながりが重要です。

レンガに何色を合わせるのか。窓枠を目立たせるのか。門柱やアプローチに何を使うのか。こうした判断の積み重ねが家全体の印象を決めます。

レンガの外観について詳しく考えたい方は、屋根・窓・玄関・外構までまとめたこちらの記事も参考になります。

関連記事:三重でレンガの家を建てるなら?外観を美しく見せる屋根・窓・玄関・外構の考え方

三重でレンガの家を建てるなら?外観を美しく見せる屋根・窓・玄関・外構の考え方

窓の形と並びでクラシック住宅の印象は変わります

外観を考えるとき、外壁材や屋根の色には目が向きやすいものです。

一方で、建物の印象を大きく左右するのが窓です。

間取りだけを優先して窓を配置すると、正面から見たときに高さがそろわなかったり、窓同士の間隔が不規則になったりすることがあります。

もちろん室内の採光や風通しは大切です。

そのうえで、道路側や庭側など「よく見える面」については、一度立面として確認してみると、外観の完成度を考えやすくなります。

縦長の窓を繰り返す。
左右のバランスを整える。
大きな窓と小さな窓の役割を分ける。
玄関まわりに視線が集まるようにする。

クラシック住宅では、こうした繰り返しや比率が装飾以上に重要です。

三重支店の既存記事でも、レンガの家は窓・玄関・屋根・外構まで含めて整えることで統一感が生まれるという考え方が紹介されています。

建具・床・照明を別々に選ばない

内装づくりが始まると、床、ドア、クロス、照明、キッチンなどを順番に選ぶ場面が増えていきます。

ここで注意したいのが、それぞれを「単品で好きかどうか」だけで決めないことです。

濃い木のドアが好き。
白いタイルが好き。
真鍮の照明が好き。
石目調の床が好き。

一つひとつは素敵でも、全部を一室に入れたときに同じ世界観になるとは限りません。

クラシック住宅では、最初に室内の軸をつくると考えやすくなります。

例えば、床を明るい無垢材にするなら、建具も木の質感を生かし、壁は色数を抑える。照明の金物も黒か真鍮系などに絞る。

反対に、重厚なクラシックを目指すなら、濃い木部や深い色の家具が映えるよう、壁や天井には余白を残す。

四日市ショールームでは、無垢の床、塗り壁、オリジナル造作建具、レンガ、照明など、SEISYOの住まいで使われる素材をまとめて確認できる構成になっています。素材を単体ではなく、組み合わせたときの見え方まで考える参考になります。

関連ページ:四日市ショールーム

四日市ショールーム

装飾を増やせばクラシックになるわけではありません

クラシック住宅を考えると、アーチ、モールディング、格子窓、装飾柱、アイアン、シャンデリアなど、取り入れたい要素が次々に出てくることがあります。

でも、全部を使う必要はありません。

むしろ見せ場を絞った方が、一つひとつのデザインがきれいに見えることがあります。

玄関だけ少し印象的にする。
階段を室内の主役にする。
ダイニングの照明に存在感を持たせる。
リビングの一面だけ素材を変える。

家全体を飾るのではなく、「どこを見せたいか」を決める考え方です。

特にクラシック住宅では、何も置かない壁や天井、家具と家具の間の余白もデザインの一部になります。

装飾の数ではなく、視線が止まる場所をつくる。

その方が、年月が経って家具や家族の物が増えても、住まい全体が窮屈に見えにくくなります。

家具を置いて初めて完成する余白を残す

完成直後の住宅写真と違い、実際の暮らしでは家具や本、植物、カーテンなどが加わります。

だから内装を決める段階で完成させすぎないことも大切です。

例えば壁一面に強い柄を使い、天井にも装飾を入れ、床にも主張のある素材を使うと、家具を置いた瞬間に情報量が増えすぎることがあります。

反対に、建築側でしっかり世界観をつくりながらも、家具を受け止める余白がある室内なら、暮らし始めてから少しずつ自分たちらしさを加えられます。

クラシック住宅は、完成した日にすべてが決まる家ではありません。

旅先で見つけた椅子。
長く使ってきた家具。
家族が選んだ絵。
庭から切ってきた植物。

そうしたものが少しずつ加わり、家族の時間と一緒に住まいが完成していく。

そのくらいの余白を残しておくのも、長く愛せる家のつくり方です。

外観と内装に「一本のルール」をつくる

外観はクラシックなのに、玄関を開けた瞬間にまったく違うテイストになる。

それが間違いというわけではありません。

ただ、住まい全体に一体感を持たせたいのであれば、外と中に共通するものを一つつくってみてください。

例えば外壁のレンガと室内のタイルの色を近づける。
玄関ドアの木と室内建具の木の雰囲気を合わせる。
外部照明と室内照明の金物の色をそろえる。
外構の石と玄関土間の素材につながりを持たせる。

まったく同じ材料を使う必要はありません。

「色」「質感」「形」のどれか一つでも共通点があると、外観から内装まで自然につながります。

四日市市のクラシック住宅とレンガの住まいについて、外観だけでなく暮らしやすさやインテリアまで考えた関連記事もあります。

関連記事:四日市市で建てるレンガとクラシック住宅|上品な外観と暮らしやすさを両立する新築の考え方

四日市市で建てるレンガとクラシック住宅|上品な外観と暮らしやすさを両立する新築の考え方

クラシック住宅は「古くならない家」ではなく「時間を受け入れられる家」

どんな住宅も、10年、20年と暮らせば新築ではなくなります。

だから、「ずっと新築のように見える家」を目指す必要はありません。

大切なのは、時間が経つことをマイナスにしないことです。

木に少し色が加わる。
庭木が大きくなる。
家具に家族の記憶が残る。
レンガと植栽がなじんでくる。

そんな変化まで住まいの一部として受け止められるのが、クラシック住宅の魅力です。

そのためには、流行のデザインを追いかけることよりも、家全体に一貫した考え方を持たせることが大切になります。

窓の並びを整える。
色を使いすぎない。
素材の質感を生かす。
装飾の見せ場を決める。
外観と内装につながりをつくる。
家具が入る余白を残す。

こうした一つひとつの判断が、完成した日の美しさだけでなく、その先の住まいの表情をつくります。

クラシック住宅は、昔の住宅をそのまま再現するためのものではありません。

これから始まる暮らしと、家族が重ねていく時間まで含めてデザインすること。

10年後、20年後に家を見たとき、「建てた頃より、この家が好きになった」と感じられること。

それが、長く美しく暮らせるクラシック住宅の一つの答えではないでしょうか。

著者プロフィール

中島 盛夫

株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

 
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