後悔しない土地選びのために!見落としやすい7つのチェックポイント

土地選びは、家づくりにおいて最も重要なステップの一つです。見た目の条件や立地の良さだけで判断してしまうと、暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。とくに、見落とされがちな細かな条件は、実際の暮らしや建築コストに大きく影響することがあります。
この記事では、家づくりを始めるにあたって“見逃されやすい”土地選びのチェックポイントを7つに絞ってご紹介します。これから土地を探す方、すでに候補地がある方も、ぜひ参考にしてください。

地盤と水はけの状態を確認しよう

一見すると平らで整っているように見える土地でも、実際には地盤が弱かったり、雨の日に水が溜まりやすい性質を持っていることがあります。こうした見落とされがちな特徴は、暮らしの快適さや建築費用に大きな影響を与えるため、事前に注意深く確認しておくことが重要です。ここでは、地盤の状態や水はけに関するチェックポイントをご紹介します。

地盤の強さで建築費が変わることも

地盤が弱い場合には、建物を安全に建てるために地盤改良工事が必要となることがあります。この地盤改良には内容によって大きな費用がかかることがあり、数十万円から100万円以上の出費になるケースもあります。これらの費用は予算全体に大きく影響するため、事前に地盤の状態を調査しておくことが大切です。

雨の日の水の流れ・水たまりの位置をチェック

現地見学は晴れた日に行われることが一般的ですが、できれば雨の日にも現地を訪れてみることをおすすめします。実際に水がどのように流れるのか、水たまりができる場所はどこか、地面がぬかるみやすいかなど、普段は見えない土地の性質を確認することができます。

前面道路と接道条件のチェック

土地に面する道路の幅や形状、方角は、見た目では気づきにくいものの、建築のしやすさや暮らしの快適さに大きな影響を与える非常に重要な要素です。接道条件によっては、思わぬ制限がかかる場合もあるため、慎重な確認が必要です。ここでは、前面道路と接道に関するポイントをご紹介します。

道路幅が4m未満だと建築制限の可能性

建築基準法では、前面道路の幅が4m未満の場合には、その道路の中心線から2mの距離まで敷地を後退させる「セットバック」が求められることがあります。これにより、建築可能な面積が減ってしまい、想定していたよりも小さな建物しか建てられない可能性もあるため注意が必要です。

車の出入りや将来の暮らしにも関係

車の出し入れがスムーズにできるかどうかは、日常のストレスに大きく関わります。また、将来的に高齢になったときの運転のしやすさや、安全性まで見越して確認しておくことで、長く快適に暮らせる土地選びにつながります。

境界が明確かどうかを確認

土地の境界があいまいなままだと、購入後に隣地所有者との間で思わぬトラブルに発展する恐れがあります。境界は目に見えにくい部分ですが、契約前にしっかりと確認しておくことで安心して土地を取得することができます。ここでは、境界に関する注意点をご紹介します。

境界杭・測量図があるかをチェック

境界が明確になっているかどうかは、不動産会社に測量図の有無を確認することで把握できます。また、現地に足を運んで境界杭が実際に設置されているかどうかも自分の目で確かめておくことが重要です。境界が不明確なまま契約を進めると、後のトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。

境界確定済みの土地は安心

境界確定済みの土地であれば、隣地との認識の違いによるトラブルを未然に防ぐことができ、法的にも明確な状態で安心して契約に進むことができます。また、将来的な土地活用や売却の際にもスムーズに対応しやすくなります。

日当たりと周辺建物の影響を見ておく

「南向きだから明るいはず」と思いがちですが、実際には周囲の建物の高さや配置によって、日差しが遮られるケースも少なくありません。日当たりは、暮らしの快適さや健康にも影響する大切な要素です。ここでは、日当たりと周辺環境に関する注意点をご紹介します。

“南向き=明るい”とは限らない

隣家との距離が近かったり、周囲に3階建て以上の建物がある場合には、南向きの土地であっても思うように日差しが入らないことがあります。特に冬場は日照時間が短くなり、室内の明るさや暖かさに影響が出ることもあるため注意が必要です。

建物配置と間取り設計に大きく影響

土地に十分な採光が確保できない場合、室内の明るさを保つために窓の位置や大きさに工夫が必要になり、それが間取り全体の設計に制約を与えることがあります。結果として、家族のライフスタイルに合った理想のプランを実現しにくくなることもあるため、設計段階での日当たりシミュレーションなども検討すべきです。

ハザードマップと災害リスクの確認

近年、地震や豪雨など自然災害のリスクが全国的に高まっていることから、ハザードマップや地盤に関する情報の確認は土地選びにおいて欠かせない項目です。安全で安心な住まいを実現するためにも、災害リスクに関するチェックは非常に重要です。ここでは、ハザードマップや災害に強い土地選びの視点についてをご紹介します。

洪水・土砂災害エリアかどうか確認

自治体が提供するハザードマップを活用することで、その土地が洪水や土砂災害などの危険区域に該当しているかどうかを事前に把握できます。土地選びの初期段階で確認しておくことで、安心・安全な住環境を確保しやすくなります。

地震・液状化のリスクも忘れずに

地盤調査の結果を確認することで、土地の強度や液状化の可能性などのリスクを数値的に把握できます。また、地歴(過去の土地利用)を調べることで、以前に沼地や田んぼだった土地など、災害に弱い可能性のある経歴を知る手がかりにもなります。こうした情報をもとに、安全性の高い土地かどうかを多角的に判断することが大切です。

用途地域・建築条件に注意

同じ広さの土地でも、その土地が属する用途地域や建ぺい率・容積率といった法的な制限によって、建てられる家の規模や間取りの自由度、さらには使い方まで大きく変わってきます。思い描く理想の住まいがその土地で実現可能かどうか、購入前にしっかりと見極めることが重要です。ここでは、用途地域や建築条件に関するポイントをご紹介します。

建ぺい率・容積率がプランを左右する

たとえ敷地いっぱいに家を建てたいと考えても、建ぺい率や容積率といった法的な制限により、実際には計画どおりの建物が建てられない場合があります。設計の自由度に大きく影響するため、事前の確認が不可欠です。

周囲にどんな建物が建つ可能性があるか

将来的に隣接地に高層マンションや商業施設が建設されると、日当たりや眺望、騒音、プライバシーなどに影響が出る可能性があります。現在の静かな住環境が一変することもあり得るため、近隣の用途地域や開発予定についても事前に確認しておくと安心です。

周辺環境の“時間帯別の様子”を見ておく

周辺環境は、時間帯によってその表情を大きく変えることがあります。昼間の静けさだけで判断すると、実際に暮らし始めてから「こんなはずでは…」と感じることもあるかもしれません。通勤・通学時間帯や夜間の様子を把握することで、より現実的な生活イメージがつかめます。ここでは、時間帯ごとの周辺環境のチェックポイントについてをご紹介します。

朝・昼・夜で雰囲気が変わることも

通勤や通学の時間帯には交通量が増え、車の音や人の動きが日中とはまったく異なることがあります。夜間には騒音の有無や街灯の明るさ、防犯面の安心感など、実際に住んでみないと分かりにくい要素が多く潜んでいます。

近隣住民の生活スタイルにも注目

小さなお子様がいるご家庭であれば、周囲に同じような子育て世代が暮らしているかどうかも重要な視点になります。日中の公園の様子や近隣から聞こえる生活音などから、その地域の雰囲気や世代構成を感じ取ることができます。

まとめ:土地選びの“目に見えないポイント”こそ大切に

土地は一度購入すると簡単には変えられません。だからこそ、目に見える条件だけでなく、細かなポイントまで丁寧にチェックすることが大切です。
今回ご紹介した7つのチェックポイントを参考に、安心して家づくりを始められる“暮らしの土台”を見つけてください。

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著者プロフィール

中島 盛夫

株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

 
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