2025年版|住宅ローン金利の推移と安心して選べるプラン比較

ここ数年、住宅ローンを取り巻く環境は大きく変化しています。特に2024年から2025年にかけては、日銀の金融政策の転換や物価上昇などの影響により、これまで続いてきた「超低金利時代」がゆるやかに終わりを迎えつつあります。
金利が少し上がるだけでも、35年ローンの総返済額には数百万円単位の差が生じることもあります。そのため、今の時代における住宅ローン選びは、これまで以上に慎重さが必要になります。
この記事では、2025年の住宅ローン金利の動向を整理しながら、変動金利・固定金利・全期間固定などの特徴を比較し、どのタイプがどんな人に向いているのかを詳しく解説します。

2025年の住宅ローン金利の“今”を把握しよう

2024年の春に日銀がマイナス金利政策を解除して以降、住宅ローン金利には徐々に変化が見られるようになりました。とくに長期金利(10年国債利回り)の上昇により、固定金利タイプの金利がじわじわと上昇しています。
一方で、短期金利を基準とする変動金利は依然として低水準を維持しており、「今のところ変動金利の方が安い」という構図は変わっていません。

現在の金利水準(2025年10月時点)

・変動金利:メガバンクでは年0.3〜0.6%前後、ネット銀行では0.27%前後の水準。

・10年固定金利:年1.0〜1.4%前後。

・全期間固定(フラット35):年1.8〜2.0%前後。

2020年代前半の「変動0.3%・固定1.0%未満」が当たり前だった時期と比べると、わずかに上昇していますが、依然として歴史的には低金利水準といえます。とはいえ、物価上昇や海外金利の影響によって、今後さらに上がる可能性もあるため、早めの判断が大切です。

変動金利と固定金利の違いを整理しよう

住宅ローンには大きく分けて「変動金利」「固定期間選択型」「全期間固定金利」の3タイプがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、家計やライフプランによって最適な選択は異なります。

変動金利の特徴

変動金利は、市場の短期金利に連動して半年ごとに見直されるタイプです。
金利が低く設定されやすく、毎月の返済額を抑えやすいのが魅力的です。しかし、今後金利が上昇すると、返済総額が大きく増えるリスクがあります。特に返済開始から5年、10年といった節目での見直し時に負担が急増する可能性もあるため、余裕を持った返済計画が必要です。

固定期間選択型の特徴

固定期間選択型は、最初の一定期間(5年・10年・15年など)だけ金利が固定されるタイプです。
期間中は返済額が変わらないため、家計管理がしやすいのがメリットです。ただし、固定期間終了後に金利が再設定される際、当初よりも高くなるリスクがある点には注意が必要です。

全期間固定金利の特徴

全期間固定金利は、返済完了まで金利が変わらないタイプで将来の金利上昇リスクを完全に排除できます。その安心感が魅力ですが、初期金利は他のタイプより高めに設定されています。
代表的な商品である「フラット35」などは、長期安定を求める人や定年退職後のリスクを避けたい人に向いています。

今選ぶべき住宅ローンプランの考え方

2025年は金利が上昇傾向にあるものの、依然として変動型の低金利が目立ちます。とはいえ「安いから変動金利を選ぶ」だけでは危険です。
ここでは、ライフステージや収入の安定性に合わせた選び方のポイントを紹介します。

共働き世帯・収入が安定している方

変動金利型をベースに、余剰資金ができたときに繰上返済を積極的に行う方法がおすすめです。
金利が上昇した場合にも、返済額を抑えられるよう「返済比率28%以内」を目安にしておくと安心です。

子育て期や将来の教育費負担が大きいご家庭

10年固定型のように、一定期間は返済額を固定しておくプランが向いています。
教育費のピークが過ぎた段階で、金利や家計の状況を見て借り換えや繰上返済を検討すると良いでしょう。

退職後の収入減を心配している人

全期間固定型(フラット35など)を選ぶことで将来の金利上昇リスクを避けることができます。特に定年までの返済完了を目標に設定することで、老後の負担を減らすことができます。

今後の金利見通しと注意点

2025年後半以降も金利は緩やかな上昇が続くと予想されています。
インフレ率が安定すれば再び横ばいになる可能性もありますが、現状では上昇リスクの方がやや優勢です。金融機関によっては、優遇金利の引き下げを実施する動きも見られるため、「いつ借りるか」が重要になってきます。
金利だけでなく、保証料・団体信用生命保険(団信)・手数料なども含めた“実質負担”を比較し、総返済額で判断することが大切です。

まとめ:2025年の住宅ローン戦略を立てよう

2025年の住宅ローンは、変動金利の低水準が続きながらも、固定金利には上昇の兆しがあります。金利が今後どう動くかを正確に予測することは難しいものの、「金利上昇しても家計が維持できるか」を基準にプランを選ぶことが重要です。
安心して返済を続けるためには、無理のない借入額・固定費の見直し・繰上返済の活用がポイントです。
今後の動向を注視しながら、ご家庭に合った最適なローンプランを検討してみましょう。

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著者プロフィール

中島 盛夫

株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

 
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