家のデザインは国によって多種多様であり、気候、⽂化、ライフスタイルの違いが反映されています。「⽇本の家と海外の家はどこが違うのか?」と疑問を持つ⽅や、「海外のようなおしゃれな家を参考にしたい」と考える⽅も多いでしょう。
この記事では、⽇本と海外の住宅デザインを⽐較し、それぞれの特徴やメリット、どのようにして理想の家をデザインするかについて詳しく解説します。さらに、⽇本で海外⾵の家を建てる際に気をつけるべきポイントについても触れていきます。
住宅寿命と資産価値の違い
それでは⽇本の家と海外の家について住宅寿命と資産価値という視点で⾒ていきましょう。
■⽇本の家の寿命と考え⽅
⽇本では、家の寿命は約30年と⾔われてきました。この背景には、戦後の急速な住宅建設が関係しており、耐久性よりもコストを優先した建物を多く建ててきたことが挙げられます。⽇本の家は⼀般的に「消耗品」として扱われ、定期的に建て替えが必要とされることが多く、資産価値は徐々に低下していきます。
しかし最近では「⻑期優良住宅」の考え⽅が広がり、耐久性やメンテナンスが重視され、⻑期間にわたって資産価値を保つことを⽬指した建物が増えてきています。
私たちSEISYOの建物も「⻑期優良住宅」を標準仕様とし、建物の保証も最⻑で60年となっています。
■海外の家の寿命と考え⽅
海外、特に欧⽶諸国では、家は⻑く住むことを前提として作られており、寿命は50年〜100年とも⾔われています。家は⼀度建てれば、世代を超えて引き継ぐことが考え⽅の前提であり、そのため資産として⼤切に扱われます。建築時には耐久性やリフォームのしやすさが重視されます。
特にヨーロッパでは、家が家族の資産として次世代に引き継がれるため、品質と耐久性を考慮して設計していきます。
間取りと⽣活スタイルの違い
次に間取りと⽣活スタイルの違いについて⾒ていきましょう。
■⽇本の住宅の間取り
昔ながらの⽇本の住宅は、部屋ごとに区切られた間取りが主流でした。しかし、最近ではオープンな広々としたレイアウトが多く、リビングとキッチンをLDKとして⼀体化し、リビングに⼤きな窓を設けて⾃然光を取り⼊れ、家族が集まりやすい空間を作るように設計します。
また、⽇本の住宅には「⽞関で靴を脱ぐ」という⽂化があります。これは、室内の清潔さを保つために重要な要素であり、⽞関とリビングを明確に区別することができます。
■海外の住宅の間取り
海外の家では⽞関とリビングが直接つながっていることが多く、特にアメリカでは「オープンフロアプラン」が主流です。ホームパーティーなどで⼤⼈数が集まることができるようにリビングやダイニング、キッチンが⼀つの⼤きな空間にまとめられ、開放的な空間が特徴です。バスルームやトイレが複数設けられることが多く、広々としたリビングやプライベートな寝室に加え、家族全員が快適に過ごせるように設計された多くのバスルームがあります。
家全体のサイズと空間の広さ
多くの⽇本の住宅はコンパクトに設計されます。例えば、統計によれば⽇本の住宅は1⼾あたりの平均床⾯積は94㎡(約28坪程度)とされています。対して、アメリカやヨーロッパでは、住宅の床⾯積は148㎡以上(44坪以上)の住宅が⼀般的です。特に、リビングルームやホールには吹き抜けや⾼い天井がより広々とした空間を演出します。また、天井の⾼さも海外の住宅では2.7m以上が標準ですが、⽇本では2.4mが⼀般的な天井の⾼さになります(メーターモジュールを採⽤している住宅は2.7m程度の天井の⾼さである場合があります)
海外のデザインの特徴
それでは海外のデザインの特徴を⾒ていきましょう。
■カナダの住宅デザイン
カナダの住宅は、⾃然との調和を⼤切にしており、⽊材を多く使ったナチュラルなデザインが特徴です。厳しい冬を快適に過ごすために、断熱性や気密性が⾼く、温かみのある居住環境が整えられています。三⾓屋根や⽩い格⼦窓、⼤きな窓がカナダの家の代表的なデザイン要素です。
■フランスの住宅デザイン
フランスでは、地域によって住宅デザインが異なります。南フランスでは、⽩い漆喰の壁に⾚やオレンジの⽡屋根が特徴的で、地中海沿岸のリゾート感を感じさせます。⼀⽅、北フランスでは、急勾配の屋根や断熱性を考慮した⼩さめの窓が主流です。
■イギリスの住宅デザイン
イギリスの住宅デザインは、チューダー様式が代表的で、⽊材とレンガを組み合わせたハーフティンバー構造が特徴です。急勾配の三⾓屋根や⽩塗りの外壁、そして露出した柱や梁が、伝統的なイギリスの家の重厚感と温かみを演出しています。
⽇本で海外デザインの家を建てる際の注意点
⽇本で海外のデザイン住宅を建てる場合、周囲の住宅や街並みとの調和について考えることも⼤切です。海外のデザインは⽇本の街並みからするととても個性的に⾒えます。そのため、周囲の環境を考慮したデザインを少しアレンジしても良いでしょう。また地域の気候に適した設計も重要になります。断熱性や防犯性、窓の配置や材質を地域の気候に合わせた最適な建材を選ぶことで、快適で安⼼して暮らすことができる住まいとなります。
まとめ
⽇本と海外の家のデザインには、それぞれの国の⽂化や⽣活スタイルが⾊濃く反映されています。どちらにも良さがあり、それを上⼿に取り⼊れることで、理想の住まいを実現することができます。特に、海外のデザイン住宅を⽇本で建てる際には、周囲との調和や気候に適した設計を⾏いながら、個性あふれる住まいを作り上げましょう。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。