レンガの家は、長い歴史の中でその美しさと耐久性において多くの方々に愛されて続けています。クラシックデザインにこだわる方や、長く住み続けたいと考える方にとって、レンガの家は非常に魅力的なのです。しかし、建築後、「こうしておけば良かった」と後悔する方も少なくありません。
今回の記事では、レンガの家を建てる際に注意すべきポイントと、後悔しないための対策について詳しく解説いたします。
レンガの家とは?
レンガの家とは、外壁にレンガを採用した住宅のことです。そのデザインは、時代を超えて愛されるクラシックな雰囲気を持ちつつ、火災に強く、メンテナンスが少なく済むという耐久性にとても優れているという特徴があります。また、断熱性も高く、外気温に影響されにくいため、夏涼しく冬暖かい住まいを実現することができます。
しかし、レンガの家を建てることで、建築費用が高く、施工には専門的な技術が必要であるため、一般的な住宅会社では施工ができないこともあります。
レンガの家で後悔するパターン
ここからはレンガの家で後悔してしまう方の特徴とその対策についてご紹介します。
■資金計画とスケジュールに余裕を持つこと
レンガの家を建てる際、多くの人が感じることは「思っていたより費用がかかる」という点です。レンガの施工はサイディングのようにパネルを貼っていく工程とは違い、一枚一枚のレンガを外壁に設置していくため、職人の手間と時間がかかり、結果として他の工法と比較すると建築費用が高くなる傾向にあります。
ー対策
レンガの家は、サイディングなどの住宅に比べて建築費用が高額であるため、事前に資金計画をして、余裕のある状態で建築費用を捻出することを心がけてください。また、一つ一つ丁寧にレンガを施工していくため、施工期間も長くなります。そのため入居を希望される時期をしっかりと住宅会社に伝えて、ご希望の入居時期に合わせて家づくりを進めていきましょう。
■快適な住環境を実現するための断熱対策
レンガは蓄熱性が高く、日中の熱を吸収してしまうという特徴があります。そのため、夏の昼間に吸収した熱が夜、室内に放出され、エアコンを使用しても効きが悪いと感じることがあります。このような蓄熱による暑さは、快適な住環境を損ねる原因になることがあります。
ー対策
これは新築住宅において全ての暮らしに関係してくることなのですが、快適に暮らすためには断熱対策は欠かすことはできません。夏の暑さや冬の寒さを軽減することで、年間を通じて快適な暮らしを実現できます。断熱性能を高めることでエネルギー効率の良い住まいとなり、光熱費の削減もできます。
また、窓の位置や庇などで日差しを遮る工夫を行うことも大切です。
もし新築住宅ではなくレンガの家の中古住宅を購入する際には、断熱性能や夏と冬の日差しの入り方を十分にチェックしましょう。
■信頼できる施工業者の選定
レンガの家は、非常に特殊な技術を必要とするため、施工する業者によって品質に差が出ることがあります。経験が少ない業者に依頼すると、施工不良によりトラブルが発生することがあります。
ー対策
レンガの家の品質は、施工業者の技術に大きく左右されます。信頼できる施工業者を選ぶためには、過去の実績や評判を確認し、技術力のある職人を抱える住宅会社に依頼することが大切です。家づくりを進めるにあたり、最初にレンガの家の施工経験について住宅会社に確認して下さい。施工例や評判を事前に確認し、信頼できる会社に依頼しましょう。施工前には、具体的な設計や仕様についてしっかりと話し合い、納得した上で進めることが重要です。
まとめ
レンガの家は、クラシックなデザインと高い耐久性が魅力ですが、施工費用や工期の長さ、暑さの問題、リフォームの難しさなど、注意すべき点も多くあります。これらの問題をしっかりと理解し、適切な対策を取ることで、後悔のないレンガの家づくりが可能です。資金計画や断熱対策、信頼できる施工業者の選定、長期的な視野に立った設計など、事前にしっかりとした計画を立てることで、後悔のない家づくりが可能です。クラシックな暮らしを実現するためにも、この記事で紹介したポイントを参考に、理想のレンガの家を実現してください。
SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。