30秒でわかる!2026年4月19日現在の「住設ショック」まとめ
【現在のステータス:警戒・調整フェーズ】
- TOTO:4/13〜受注停止していたが、4/20より段階的に受注再開へ。ただし納期遅延の可能性あり
- LIXIL:受注は継続しているが、バス・トイレ等で納期回答不可(納期未定)の状態
- クリナップ:4/15〜システムバスの新規受注を停止
- 国交省の対応:設備未設置でも完了検査・住宅ローン実行が可能となる特例運用が開始
- タカラスタンダード:比較的安定して受注を継続
結論:家づくりが完全に止まるわけではありません。最新情報を把握している住宅会社と連携し、代替メーカーや特例措置を活用することが重要です。
国道23号線を走れば見える、あの巨大なプラント群。四日市といえば、コンビナートの景色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そこで作られているはずの石油化学製品が、巡り巡って今、私たちの家づくりを止めてしまっている。そんな皮肉な状況が起きています。
最近では「お風呂が届かない」「トイレの納期が分からない」といった声が急増しています。まさかこの街に住んでいて、そんな事態になるとは想像していなかった方も多いのではないでしょうか。
以前の記事でお伝えしたナフサ不足。その影響が、ついに住宅設備という形で現れ始めています。四日市市・鈴鹿市・桑名市といったエリアでも、現場レベルで影響が広がっています。
まず結論|受注は止まっていないが「通常通りではない」
現在の住宅設備市場は、完全停止ではなく「不安定な状態」といえます。注文できる場合もありますが、納期が確定しないため、従来通りの計画が立てにくくなっています。

TOTOは段階的に受注再開へ(ただし完全復旧ではない)
TOTOは4月20日から受注再開の動きがあると報じられています。ただし、すべての商品が元通りになるわけではありません。一部の普及価格帯から段階的に再開される見込みで、どのシリーズが対象になるかは個別確認が必要です。納期回答にも時間がかかる可能性があり、再開=即納とはいえない状況です。
LIXILは納期不透明が続く|家全体への影響も
LIXILは受注自体は継続されていますが、納期が未定の状態が続いています。ユニットバスだけでなく、窓(サッシ)や玄関ドアなどにも影響が広がる可能性があり、新築全体の工程に影響を及ぼすリスクがあります。
クリナップは新規受注停止という明確な影響
クリナップはシステムバスの新規受注停止を発表しており、再開時期は未定です。今回の問題の深刻さを象徴する動きといえます。
| メーカー | 状況 | ポイント |
|---|---|---|
| TOTO | 段階的再開予定 | 一部商品・納期遅延あり |
| LIXIL | 受注継続 | 納期不透明・商品ごと差あり |
| クリナップ | 新規受注停止 | 再開未定 |
※本記事の情報は2026年4月19日時点のものです。住宅設備の供給状況は日々変動しているため、最新の納期や受注状況については必ず個別にご確認ください。
なぜ起きているのか|四日市だからこそ見える本質
原材料が生まれる「上流」にあるこの街で、なぜ「下流」の製品であるお風呂が届かないのか。それは、供給のバランスが大きく崩れているためです。

本体ではなく「副資材」がボトルネック
問題となっているのは製品本体ではなく、接着剤やシーリング材、コーティング材などの副資材です。これらは目に見えない部分ではありますが、製品の品質や耐久性を支える重要な役割を担っています。そのため、どれか一つでも欠けると製品全体の出荷が止まってしまうのです。
石油由来素材への依存
浴槽には不飽和ポリエステル樹脂、部材にはABS樹脂などが使用されています。これらは石油由来のため、供給が不安定になると住宅設備全体に影響が及びます。特に今回のように原材料レベルで供給が滞ると、製品単位ではなく業界全体に波及していく点が大きな特徴といえます。
コンビナートと住宅設備の関係
四日市の象徴であるコンビナート。その中で生まれるはずの原料が、今は安定して供給されていません。地域の産業と住宅設備は、想像以上に密接に繋がっています。一見すると無関係に見える住宅設備も、実はこうした工業製品の連鎖の中で成り立っているという現実があります。
医療優先という現実
原材料の一部は、透析チューブや輸液バッグなど医療用途への供給が優先されているといわれています。社会全体として重要な分野が優先される中で、住宅設備への供給が調整されている側面もあります。こうした背景を知ることで、今回の遅延が単なるトラブルではなく、社会全体の優先順位によるものだと理解しやすくなります。
四日市・鈴鹿・桑名の現場で起きていること
地域の現場では、すでに影響が具体化しています。では実際にどのような変化が起きているのか、四日市・鈴鹿・桑名エリアの具体的な状況を見ていきましょう。

ショールームでは見れるが納期は別問題
TOTO四日市ショールーム(久保田)やLIXIL四日市ショールーム(日永)では商品確認は可能ですが、納期については個別確認となるケースが増えています。実際にその場で注文可否が判断できないこともあり、検討から契約までの時間が長くなる傾向も見られます。
工事スケジュールのズレ
設備の遅れにより、リフォームや新築の工程が後ろ倒しになる事例も増えています。職人の再手配など、影響は広範囲に及びます。結果として、予定していた引き渡し時期の見直しや、仮住まいの期間延長といった二次的な影響につながることもあります。
お風呂だけではない影響
断熱材や内装材などにも影響が広がりつつあり、住宅全体のコストや工期に影響する可能性があります。特に複数の資材が連動して遅れることで、想定以上にスケジュールがずれ込むリスクも考えられます。
国土交通省の対応|異例の特例措置とは
こうした状況を受け、2026年4月13日に国土交通省から柔軟な運用が示されました。通常であれば設備が未設置の状態では完了検査が進まないこともありますが、今回のような供給不安を踏まえ、例外的な対応が認められています。では、具体的にどのような内容なのかを見ていきましょう。

設備未設置でも完了検査が可能
一定条件を満たせば、設備が未設置でも完了検査を進めることが可能とされています。これは通常では考えにくい対応ですが、今回のような供給不安を踏まえた特例措置です。住宅ローンの実行や引き渡しにも関わる重要なポイントであり、施主にとって大きな安心材料となる内容といえます。
四日市での運用
四日市市役所の建築指導課や、トータル建築確認評価センターなどでも、こうした運用についての相談が始まっています。実際の運用については個別対応となるため、事前に相談することでスムーズに進めやすくなります。地域ごとの判断差も出やすいため、地元での情報収集が重要になります。
注意点
すべてのケースに適用されるわけではなく、事前相談や条件確認が必要です。建物の状況や工事の進捗によっては適用されない場合もあるため、安易に判断するのではなく、必ず施工会社や検査機関と連携して進めることが大切です。
今やるべき対策|四日市で家づくりするなら
現在の状況では、個人で判断することは難しくなっています。
- メーカーを一社に絞らない
- 納期条件を必ず確認する
- 工程に余裕を持たせる
特に重要なのは、最新情報を把握している住宅会社と進めることです。

■ 今すぐ確認したいチェックリスト
- 希望している設備は現在注文可能か
- 納期は「確定」しているか、それとも未定か
- 代替メーカーの提案はあるか
- 工事スケジュールに余裕があるか
- 引き渡し時期と住宅ローンへの影響は確認済みか

よくある質問(FAQ)
ここでは、実際にご相談の中で多くいただく質問を整理しました。短時間でポイントを確認できるようにまとめていますので、判断の参考にしてみてください。

Q1:今から家づくりを始めても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。ただし納期の不透明さを前提に、余裕を持った計画を立てることが重要です。
Q2:TOTOやLIXILは避けた方がいいですか?
必ずしもそうではありません。商品やタイミングによって状況が異なるため、個別に確認することが大切です。
Q3:一番リスクを減らす方法は何ですか?
複数のメーカーを比較し、柔軟に対応できる住宅会社と進めることが最も重要です。
まとめ|四日市だからこそ他人事ではない
今回の問題は、世界情勢と地域産業が密接に関わる中で起きています。四日市のコンビナートと私たちの暮らしは、想像以上に繋がっています。
だからこそ、この問題は決して他人事ではありません。重要なのは、不安に振り回されるのではなく、正しい情報をもとに冷静に判断することです。信頼できる住宅会社と連携しながら進めることで、リスクを抑えた家づくりが可能になります。

レンガの家専門 SEISYO三重支店
SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。