レンガの外観に、どこか懐かしく、あたたかみのあるクラシックな佇まい。そんな住まいに憧れ、「長く愛せる家を建てたい」「流行に左右されないデザインにしたい」と考えて、クラシック住宅を選ばれる方も増えています。
しかし実際には、「外観は理想通りなのに、室内がちぐはぐになってしまった」「家具や照明を選んだら、思っていた雰囲気と違った」という声も少なくありません。
クラシック住宅は、建物そのものの完成度が高いからこそ、コーディネート次第で印象が大きく変わる住まいでもあります。
レンガ、無垢材、塗り壁、アイアン、曲線の意匠。こうした素材やデザインは、適切に組み合わせることで、年月とともに味わいが深まり、ご家族様の暮らしに自然と溶け込んでいきます。一方で、色や素材、家具、照明の選び方を間違えると、本来の魅力が十分に引き出されないままになってしまうこともあるのです。
そこで今回の記事では、クラシック住宅を美しく仕上げるためのインテリア・照明・家具・外観との統一感まで含めたトータルコーディネートの考え方を解説していきます。
これから家づくりを検討される方はもちろん、すでにお住まいの方にとっても、暮らしをより心地よく整えるヒントとしてお役立ていただければ幸いです。
クラシック住宅のコーディネートで大切な基本ルール
クラシック住宅のコーディネートを考えるうえで、まず押さえておきたいのが「全体の統一感」です。部分的におしゃれなアイテムを取り入れても、全体の方向性が定まっていなければ、ちぐはぐな印象になってしまいます。
ここでは、失敗を防ぐための基本ルールを3つご紹介します。

色は「3色以内」を意識する
インテリア全体の配色は、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3色以内にまとめるのが基本です。
クラシック住宅の場合、ベースには「ホワイト・アイボリー・ベージュ」、メインには「ブラウン・ウォールナット・ダークオーク」、アクセントには「深みのあるグリーン・ネイビー・ボルドー」などがよく合います。
色数を増やしすぎると、空間が散らかった印象になりやすく、せっかくの素材感や質感が活かされにくくなります。
まずは大きな面積を占める床・壁・天井の色を基準に考え、そこから家具やカーテン、小物を選んでいくと、まとまりのある空間になりやすいでしょう。
素材は「本物感」を重視する
クラシック住宅では、素材の質感が空間の印象を大きく左右します。無垢材、塗り壁、レンガ、アイアンなど、経年変化を楽しめる素材は、時間とともに味わいが増し、暮らしに深みを与えてくれます。
一方で、光沢が強すぎる素材や、極端に人工的な質感のものを多用すると、クラシックの世界観から浮いてしまう場合があります。すべてを本物素材にする必要はありませんが、目に入りやすい部分には、できるだけ質感の良い素材を選ぶことがポイントです。
直線と曲線のバランスを整える
クラシック住宅の魅力のひとつが、やわらかな曲線の意匠です。アーチ壁、R垂れ壁、曲線のモールディングなどは、空間にやさしさと奥行きを与えてくれます。
ただし、曲線を多用しすぎると、甘くなりすぎたり、雑多な印象になることもあります。家具や建具、照明などで直線的な要素を適度に取り入れることで、全体のバランスが整い、上品な雰囲気を保つことができます。
レンガの家に合うインテリア配色の考え方
レンガの家では、外観の存在感が強いため、室内の配色とのバランスが非常に重要になります。ここでは、室内を上品にまとめるための配色の考え方をご紹介します。

ベースカラーは「明るくやさしく」
床や壁、天井といった大きな面積を占める部分には、明るくやわらかな色合いがおすすめです。ホワイト、アイボリー、淡いベージュなどを選ぶことで、レンガの重厚感をやわらげ、空間全体が明るくなります。
特に、日本の住宅は採光条件が限られるケースも多いため、明るいベースカラーを選ぶことで、日中の自然光を効率よく取り込み、心地よい室内環境をつくりやすくなります。
メインカラーは「木の色」で統一
家具や建具、階段、カウンターなど、木部の色をメインカラーとして統一すると、空間にまとまりが生まれます。ウォールナット系であれば落ち着いた大人の雰囲気に、オーク系であればやさしくナチュラルな印象になります。
外観のレンガ色や屋根色との相性も考慮しながら、全体のトーンを揃えることが、統一感のある住まいづくりにつながります。
アクセントカラーで「物語性」を演出
クッション、カーテン、ラグ、小物などでアクセントカラーを取り入れることで、空間に表情が生まれます。深みのあるグリーンやネイビー、ボルドーなどは、クラシック住宅との相性が良く、落ち着いた中にも華やかさを感じさせてくれます。
ただし、アクセントはあくまで“控えめ”が基本です。ポイントを絞って取り入れることで、品のあるコーディネートになります。
家具選びで空間の完成度が決まる
クラシック住宅において、家具選びはインテリアの印象を大きく左右します。デザイン性だけでなく、サイズ感や素材感にも注意することで、住まい全体の完成度が高まります。

脚のデザインで印象が変わる
ソファやダイニングチェア、テーブルの脚のデザインは、空間の雰囲気に大きく影響します。クラシック住宅には、細身で装飾性のある脚や、緩やかな曲線を描くデザインがよく似合います。
一方、極端に直線的で無機質なデザインは、空間から浮いてしまうこともあります。全体のテイストを意識しながら、家具を選ぶことが大切です。
素材は「木×布×アイアン」の組み合わせ
木材の温もり、布のやわらかさ、アイアンの引き締め効果。この3つをバランスよく組み合わせることで、クラシック住宅らしい上質な空間が完成します。
レザー素材も相性が良いですが、重くなりすぎないよう、クッションやラグでやわらかさをプラスすると、居心地の良さが高まります。
サイズ感で「余白」をつくる
家具を詰め込みすぎると、せっかくの空間の美しさが損なわれてしまいます。動線や視線の抜けを意識し、余白を残す配置を心がけることで、開放感のある住まいになります。
照明で「昼と夜の表情」を楽しむ
クラシック住宅の魅力を最大限に引き出すのが照明計画です。昼間は自然光、夜は照明によって、まったく異なる表情を楽しめる住まいになります。

ペンダントライトで主役をつくる
ダイニングやキッチンカウンターには、デザイン性の高いペンダントライトを配置することで、空間の主役になります。ガラス、真鍮、アイアンなど、素材選びにもこだわることで、クラシックの世界観がより深まります。
ブラケットライトで奥行きを演出
壁面に取り付けるブラケットライトは、柔らかな陰影を生み出し、空間に奥行きを与えてくれます。廊下や階段、玄関ホールなどに取り入れることで、ホテルライクな雰囲気を演出できます。
間接照明で落ち着きのある空間に
天井や壁の一部に間接照明を設けることで、やさしい光が広がり、夜のくつろぎ時間をより快適にしてくれます。明るさを抑えた照明計画は、クラシック住宅との相性が非常に良く、落ち着いた大人の空間づくりに役立ちます。
外観・外構・内装をつなぐトータルコーディネート
クラシック住宅では、外観・外構・内装を切り離して考えるのではなく、ひとつの物語として統一することが大切です。
たとえば、レンガの外壁にアイアンの門扉、自然石のアプローチ、そして室内へと続く無垢材の床。こうした流れがつながることで、住まい全体に一貫した世界観が生まれます。
また、植栽や照明計画も重要な要素です。昼と夜で異なる表情を楽しめる外構計画は、住まいの魅力を何倍にも高めてくれます。
家づくりを進める際には、間取りや性能だけでなく、「どんな暮らしをしたいか」「どんな時間を過ごしたいか」という視点から、トータルでコーディネートを考えることが、後悔のない住まいづくりにつながります。

まとめ|コーディネートまで考える家づくりを
クラシック住宅は、建物が完成した時点で終わりではありません。家具、照明、色、素材、外構まで含めて整えることで、本当に美しく、心地よい住まいが完成します。
最初からトータルコーディネートを意識して家づくりを進めることで、住み始めてからの後悔や追加出費を抑えることにもつながります。もし、「自分たちだけで決めるのは不安」「全体のバランスを見てアドバイスしてほしい」と感じられた場合は、住まいのデザインに精通した専門家に相談してみるのも一つの方法です。
長く愛せる、あなただけのクラシック住宅をつくるために、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。

レンガの家専門 SEISYO三重支店
SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。