新築を考え始めたとき、多くの方が最初に思い浮かべるのが「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」という行動ではないでしょうか。休日に家族で出かけやすく、実物の家を見られて、住宅会社の話も直接聞ける。とても分かりやすい入口です。
ただ一方で、実際のご相談現場では「展示場に行ったことがきっかけで、逆に家づくりが分からなくなってしまった」「話を聞くうちに、よく分からないまま話が進んでしまった」という声も多く存在します。
誤解してほしくないのは、住宅展示場そのものが悪いわけではないということです。問題になりやすいのは、“行く順番”です。家づくりには、先に整理しておいた方がよいことがいくつかあり、それを飛ばしたまま展示場に行ってしまうと、判断が難しくなり、後悔につながるケースが出てきます。
この記事では、これからまさに動き出そうとしている方に向けて、住宅展示場に行く前に整理しておきたい5つのポイントを、順番に分かりやすくお伝えします。展示場を「失敗の入口」にしないための考え方として、ぜひ参考にしてみてください。
住宅展示場が「悪い」わけではありません
まず最初にお伝えしておきたいのは、住宅展示場自体を否定するつもりはまったくない、という点です。住宅展示場には、家づくりを考えるうえで役立つ情報がたくさん詰まっています。
実際の建物の大きさや空間の使い方、最新の設備やデザインを体感できることは、図面や写真だけでは分からない大きなメリットです。また、住宅会社の担当者と直接話ができるため、疑問点をその場で確認できるのも魅力といえます。
ただし、展示場は「決断する場所」ではなく、「理解を深める場所」です。何も整理しないまま訪れると、豪華な空間や魅力的な提案に目を奪われ、本来考えるべきことを後回しにしてしまうことがあります。
展示場は、正しく使えばとても心強い存在です。そのためにも、行く前の準備が大切になります。

いきなり住宅展示場に行くと後悔しやすい理由
では、なぜ「いきなり」住宅展示場に行くと後悔しやすいのでしょうか。その理由は、とてもシンプルです。
住宅展示場には、情報が多すぎます。間取り、性能、設備、デザイン、価格帯、会社ごとの考え方。初めて家づくりをする方にとっては、どれも大切そうに見え、何を基準に判断すればよいのか分からなくなりやすい状況です。
さらに、その場の雰囲気や担当者の話し方によって、「良さそう」「安心できそう」という印象が強く残りやすいのも特徴です。もちろん印象が悪いより良い方がいいのですが、印象だけで判断してしまうと、後から「自分たちの条件に合っていなかった」と気づくことがあります。
多くの場合、後悔が生まれる原因は「展示場に行ったこと」ではなく、「判断材料を持たないまま行ってしまったこと」にあります。だからこそ、次に紹介する整理が重要になるのです。

新築前に整理すべきこと①②|予算と土地
ここからは、住宅展示場に行く前に必ず整理しておきたい具体的なポイントを見ていきます。特に「予算」と「土地」は、家づくり全体の方向性を左右する重要な要素です。
この2つが曖昧なままでは、展示場で見聞きする情報を正しく判断することが難しくなります。
まずはご自身の状況を落ち着いて整理し、家づくりの土台を固めていきましょう。

①予算を整理する
家づくりを考えるうえで、最初に向き合っておきたいのが予算です。ここでいう予算とは、単に「いくら借りられるか」ではありません。
大切なのは、「毎月いくらまでなら、無理なく返していけるか」という視点です。住宅ローンは長期間にわたる支払いになります。今の収入だけでなく、将来の生活費や教育費、車の買い替えなども含めて考えておくことが大切です。
また、建物の金額だけでなく、土地代、諸費用、外構費、引っ越し費用なども含めた総額で考える必要があります。この整理ができていないと、展示場で見た家が「思ったより高い」「予算内だと思っていたら足りなかった」ということになりがちです。
②土地の状況を整理する
次に整理したいのが土地についてです。すでに土地をお持ちか、これから探すのかによって、家づくりの進め方は大きく変わります。
土地が決まっていない段階では、展示場の間取りや大きさがそのまま実現できるとは限りません。敷地条件によって、建てられる家の形や大きさ、費用は変わってきます。
そのため、「土地があるのか」「これから探すのか」「エリアはどのあたりか」といった点だけでも整理しておくことで、展示場での話の理解度が大きく変わります。
新築前に整理すべきこと③④|家づくりの軸と住宅会社の考え方
予算や土地をある程度整理できたら、次に考えておきたいのが「どんな家づくりをしたいのか」という軸と、「どんな住宅会社と進めたいのか」という視点です。ここが曖昧なままだと、展示場で提案を受けるたびに判断基準が変わり、結果として迷いが深くなってしまいます。
自分たちの考え方を事前に言葉にしておくことで、住宅会社の提案を冷静に受け止めやすくなり、後悔の少ない選択につながります。

③家づくりで大切にしたい軸を考える
家づくりでは、すべてを完璧に満たすことはできません。デザイン、性能、価格、間取り、立地。それぞれに魅力がありますが、優先順位を決めることが大切です。
例えば、「多少コンパクトでも、家事がしやすい間取りを大切にしたい」「性能面は妥協せず、安心して長く住みたい」など、ご家庭ごとに大切にしたいポイントは異なります。
この軸が整理できていないと、展示場で見るたびに気持ちが揺れ、判断が難しくなります。事前に考えを言葉にしておくだけで、情報の取捨選択がしやすくなります。
④住宅会社との付き合い方を整理する
住宅会社は、それぞれ考え方や得意分野が異なります。すべてのご家庭にとって「完璧な会社」は存在しません。
大切なのは、「自分たちに合う会社かどうか」という視点です。価格帯、提案の進め方、説明の丁寧さなど、自分たちが安心して相談できるかを判断するためにも、比較の軸を持っておくことが役立ちます。
展示場では、その場で契約を急ぐ必要はありません。あくまで情報収集と相性確認の場として活用する意識を持つことが大切です。
新築前に整理すべきこと⑤|住宅展示場の正しい使い方
ここまで整理できたら、住宅展示場はとても心強い味方になります。
展示場に行く際は、「今日は何を確認するのか」を意識してみてください。間取りの考え方、標準仕様、予算感、家づくりの進め方など、ポイントを絞ることで、情報に振り回されにくくなります。
また、「その場で決めない」「持ち帰って検討する」という姿勢も大切です。展示場は、決断の場ではなく、確認と理解を深める場だと考えておくと、後悔につながりにくくなります。

まとめ|順番を整えると、家づくりはぐっと楽になります
住宅展示場に行くこと自体は、決して悪いことではありません。ただし、順番を間違えると判断が難しくなり、後悔につながることがあります。
今回ご紹介したように、予算、土地、家づくりの軸、住宅会社との向き合い方を整理してから展示場に行くことで、見える景色は大きく変わります。
「自分たちは何から整理すればいいのか分からない」という方は、誰かと一緒に整理するのも一つの方法です。
無理のない順番で進めることが、後悔しない家づくりへの第一歩になります。

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SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。