マイホームを考え始めたとき、多くの方が最初の悩み、それは家を購入することができるのかどうかの瀬戸際となる「住宅ローン」のことです。
住宅ローンは金額が大きく、返済期間も長いため、「本当に借りて大丈夫なのか」「将来、返済に困らないか」と不安になるのはとても自然なことです。しかし一方で、住宅ローンの仕組みを正しく理解しておくことで必要以上に怖がる必要がなくなり、ご自身やご家族様に合った安心できる選択がしやすくなります。
住宅ローンは、ただ“お金を借りる”だけのものではありません。
金利の種類、返済方法、借入額の考え方、金融機関ごとの特徴など、知っておきたいポイントがいくつもあります。これらを知らないまま話を進めてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうケースも少なくありません。
この記事では、住宅ローンをこれから検討される方に向けて、基礎的な知識を一つずつ、できるだけ専門用語を使わずに解説していきます。
初めて住宅ローンに触れる方でも、読み終えたころには全体像がつかめる内容を目指しています。ぜひ、家づくりの第一歩として参考にしてみてください。
住宅ローンとは何か?
住宅ローンとは、住宅を購入したり建てたりするために、金融機関から長期間にわたってお金を借りる仕組みのことです。
一般的には20年〜35年といった長い期間で返済していくため、毎月の負担を抑えながらマイホームを持つことができます。
住宅ローンの大きな特徴は、「目的が住宅に限定されている」点です。そのため、カードローンやフリーローンと比べて金利が低く設定されています。一方で、住宅という高額な資産が関わるため、審査や契約内容は慎重に進める必要があります。
また、住宅ローンは契約したら終わりではありません。
返済期間中は金利の変動やライフスタイルの変化など、さまざまな影響を受ける可能性があります。そのため、借りる前に「どんな仕組みなのか」を理解しておくことがとても大切です。

住宅ローンの主な種類
住宅ローンにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、特に基本となる考え方を整理していきましょう。
金利タイプの違い
住宅ローンで最も重要なポイントの一つが「金利タイプ」です。金利タイプは、主に次の3つに分けられます。
まず「変動金利」は、市場金利に応じて金利が見直されるタイプです。
一般的に金利が低く設定されているため、毎月の返済額を抑えやすい特徴があります。ただし、将来的に金利が上がると返済額が増える可能性がある点に。注意が必要です。
次に「固定金利」は、借入時に決めた金利が返済終了まで変わらいタイプです。
返済額がずっと一定になるため、将来の家計管理がしやすいという安心感があります。その分、変動金利よりも金利はやや高めに設定されることが一般的です。
そして「固定期間選択型」は、一定期間(10年など)だけ金利を固定し、その後は再度金利タイプを選び直す仕組みです。
最初の安定と、その後の柔軟性を併せ持つ一方で、固定期間終了後の条件をしっかり理解しておくことが重要です。

借入先の違い
住宅ローンは、銀行や信用金庫、ネット銀行、住宅金融支援機構が提供するものなど、さまざまな借入先があります。
それぞれ、金利、手数料、相談のしやすさなどに違いがあります。
例えば、対面で相談しながら進めたい方には地域の金融機関が向いている場合がありますし、金利の低さを重視する方にはネット銀行が選択肢になることもあります。
どれが正解というわけではなく、ご自身の考え方やサポート体制への希望に合わせて選ぶことが大切です。

借入額はどう考えるべきか
住宅ローンを考える際、「いくら借りられるか」よりも「いくらなら無理なく返せるか」を基準に考えることが重要です。金融機関の審査では、年収や勤務状況などから借入可能額が提示されますが、それがそのまま安心できる金額とは限りません。
毎月の返済額は、今の生活だけでなく、将来の支出も見据えて考える必要があります。例えば、お子様の教育費、車の買い替え、老後の生活費など、長い人生の中ではさまざまな出費が発生します。住宅ローンの返済が家計を圧迫しすぎないよう、余裕を持った計画を立てることが大切です。
また、頭金を入れることで借入額を抑え、毎月の返済負担を軽くするという考え方もあります。ただし、手元資金をすべて使い切ってしまうのではなく、緊急時のための貯蓄を残しておくことも忘れてはいけません。

住宅ローンを選ぶときの注意点
住宅ローンを選ぶ際には、金利だけに注目しないことが大切です。実際には、事務手数料や保証料、団体信用生命保険の内容など、総合的に確認するポイントがいくつもあります。
特に団体信用生命保険は、万が一の際にローン残高がどうなるのかに関わる重要な要素です。基本的な保障内容に加え、特約が付けられる場合もありますのでご家庭の状況に合わせて確認しておくと良いでしょう。
また、繰り上げ返済のしやすさもチェックしておきたいポイントです。将来、余裕が出たときに返済額を減らしたり、返済期間を短くしたりできるかどうかで、総返済額が大きく変わることもあります。

まとめ
住宅ローンは、マイホームという大きな夢を支える大切な仕組みです。難しそうに感じるかもしれませんが、基本的な考え方を押さえておくだけでも選択の幅が広がり、不安はぐっと小さくなります。
金利タイプや借入額、返済期間など、一つひとつをご自身の暮らしに照らし合わせながら考えていくことが後悔しない家づくりにつながります。わからないことがあれば、住宅会社や金融機関に相談しながら、納得できる形を探してみましょう。
住宅ローンは「借りること」が目的ではなく、「安心して暮らし続けること」がゴールです。その視点を大切にしながら、じっくりと検討してみてください。

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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。