家を建てるようと考え始めたとき、まず最初に考えることは「どんな土地をしようか?」ではないでしょうか?
家づくりは今の暮らしの不満点を考慮して考えることが重要だという情報がありますが、しかし実は、今の住みやすさや価格だけで決めてしまうことはあまりお勧めはできません。
土地は一度購入すると簡単には動かすことはできない「資産」であり、その価値は周辺環境や都市計画の影響を強く受けます。特に近年は人口減少や災害リスクの変化により、10年後・20年後に価値が大きく変わるエリアも増えています。
この記事では、「将来価値が下がらない土地」を見極めるためのポイントを専門的な視点からわかりやすく解説します。
これから新築を検討しているご家庭が、安心して土地を選べるように具体的な判断基準をお伝えしていきます。
将来価値のある土地とは?
土地の価値は「利便性」「安全性」「将来性」の3つのバランスで決まります。このいずれか一つ欠けてしまっても長期的な価値維持は難しくなります。
ここでは、なぜその3つが重要なのかを整理しておきましょう。
①利便性
生活に必要な施設や交通手段が整っていることは、日常の快適さと将来の需要を支える大きな要素になります。
②安全性
地盤の強さや災害リスクが低いことは安心して長く住むことのできる環境を守り、資産価値の維持につながります。
③将来性
地域の人口動態や都市計画が明るい見通しを持っていることは、今後の地価や住みやすさを左右する鍵になります。
将来価値のある土地とは、長期的に需要を保つことができる土地のことです。
たとえば、駅や商業施設へのアクセスが良く、周辺の人口が安定している地域は将来的にも購入希望者が多く、資産価値が下がりにくい傾向にあります。また、災害リスクが低く、地盤が安定している土地も安心して長く住み続けられるため、評価が維持されやすいと言えます。
これに対して、交通アクセスが悪い、インフラが整っていない、再開発の見込みがない土地は価格が下がるリスクが高いということになります。

土地選びで確認すべき5つのポイント
土地を選ぶ際に注意すべきことは、「なんとなく良さそう」という感覚で決めてしまうのはとても危険なことです。将来の資産価値を左右する要素を事前にしっかり確認しておきましょう。
以下の5つの視点から具体的に見ていきます。
①交通アクセスと生活利便性
駅までの距離や道路の幅、周辺施設の充実度は将来の資産価値に大きく影響します。
徒歩圏内にスーパーや病院、学校がある地域は幅広い世代にとって住みやすく、人気が長続きすると言えるでしょう。また、高齢になったときの移動手段も大切なことです。
将来、バス路線が廃止される可能性や車に頼らなければならない地域では利便性が低いと言えます。
今の暮らしやすさに加えて、「10年後も便利かどうか」を視野に入れることが大切です。

②災害リスクと地盤の強さ
どんなに立地が良くても災害リスクが高ければ将来価値は下がってしまいます。購入前に必ずハザードマップを確認し、洪水・土砂災害・液状化の危険性を把握しておきましょう。また、地盤調査の結果も重要です。
地盤が弱い土地では、地盤改良工事に数十万円の費用がかかる場合があります。
災害に強く、地盤が安定している土地は安心して暮らせるだけでなく、資産価値の維持にもつながるでしょう。

③行政の都市計画・再開発情報
行政の都市計画は、その地域の将来を知るための重要な情報です。
市町村の都市計画図を確認すると、再開発予定地や新しい道路の整備エリアなどがわかります。
再開発が予定されているエリアは利便性が高まり、地価が上昇する可能性があります。一方で、用途地域によっては建築の高さ制限や商業施設の建設制限がある場合もあるため、注意が必要です。
行政の計画は市のホームページや窓口で簡単に確認できるので購入前にチェックしておきましょう。

④周辺環境と人口動態
周辺の人口が増えている地域は将来的にも安定した需要が見込めます。特に、子育て世代が多く住むエリアは学校や公園の整備が進み、住環境が充実しやすい傾向にあります。
反対に、高齢化が進む地域や空き家が増えているエリアは将来的に資産価値が下がるリスクがあります。
市の人口統計や開発状況を確認して、今後も人が集まりやすい地域かどうかを見極めましょう。

⑤インフラ・ライフラインの整備状況
土地選びでは、水道・下水道・ガス・電気などの基本的なインフラ整備も見逃してはいけません。
インフラが整っていない土地では、引き込み工事に追加費用がかかる場合があります。また、道路幅や歩道の有無、街灯の設置なども生活の安全性に直結します。
特に小さなお子様や高齢者のいるご家庭では夜間の明るさや交通量なども確認しておくと安心です。

避けたい“将来価値が下がりやすい土地”の特徴
どんな土地にもメリットとデメリットがありますが、以下の条件に当てはまる土地は長期的に資産価値が下がりやすい傾向があります。
購入前に慎重に検討しましょう。
・浸水や土砂災害リスクが高い地域
・前面道路が狭く、車の出入りが難しい土地
・周辺に空き家が増えているエリア
・公共交通機関が減少している地域
これらの土地でも条件を整えれば快適な住まいは可能ですが、売却時の需要や将来価値を考えると慎重な判断が必要と言えるでしょう。

地元の不動産会社・工務店に相談するメリット
土地の将来価値を正しく見極めるには地域の専門家の意見がとても重要になります。
地元の不動産会社や工務店は、その土地特有の地盤や行政計画、インフラ事情に詳しく、一般の方では見落としてしまうようなリスクを教えてくれます。また、工務店の場合、建築計画を含めて相談することで土地と建物のバランスを考えた予算提案も受けることができます。
現地を一緒に見て、日当たり・風通し・生活動線なども確認してもらうと安心できるでしょう。

まとめ
土地選びは、家づくりの成功を左右する大切なステップです。
価格や広さだけで判断せず、交通・災害・環境・行政計画といった複数の観点から総合的に考えることで将来価値の高い土地を選ぶことができます。
ご家庭のライフスタイルや将来設計に合わせて、「10年後も安心できる土地」を見つけていきましょう。

レンガの家専門 SEISYO三重支店
SEISYO三重支店ではレンガの家、クラシック住宅を中心に家づくりをしています。新築をご計画の際には、ぜひご相談ください。
お問い合わせはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://seisyo-co.com/contact2/
LINE公式アカウント
SEISYOの公式LINEアカウントでは、家づくりに役立つ知識やイベント情報をいち早くお伝えしております。これから家づくりをお考えの方は、ぜひご登録ください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://lin.ee/ehujE0m
著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。