レンガの家は、クラシックな風合いと重厚感を持ち、特に海外の建築スタイルを取り入れたい方々にとても人気のデザインです。
高い耐久性と優れた断熱性能、保温性能を誇るレンガは、歴史的にも多くの建築物に採用されてきました。日本国内でも、横浜赤レンガ倉庫や富岡製糸場などで採用され、その堅牢さが証明されています。中国の万里の長城に使われていることからも、レンガの持つ耐久力の高さは世界的に知られています。
レンガ作りの家で用いられる3つの手法とは
クラシック住宅としてのレンガ造りは、現代の日本においても人気が再燃しており、主に以下の3つの手法で建築されています。
■積みレンガの家
レンガを積み上げて建築する方法は、伝統的でありながら今もなお高い評価を得ています。この手法では、レンガの中に鉄骨を通して、耐震性を向上させています。
■スライスレンガの家
スライスしたレンガを外壁材とするこの工法は、施工が比較的簡単で、コストを抑えやすいのが特徴です。レンガは他の外壁材と比べコストが高くなってしまうことが特徴であるため、積みレンガに比べ採用しやすい工法と言えるでしょう
■レンガ風サイディングの家
レンガ風にデザインされたサイディング材を使用することで、クラシックな外観を再現しつつ、施工の手間やコストを削減できます。ただし、費用面では経済的であると言えますが、本物のレンガに比べて耐久性や耐火性が劣る点がデメリットです。
レンガの家が持つ利点
レンガの家は、その多くの特性からクラシック住宅としてとても魅力的な外壁材です。ここからは、レンガの家の主なメリットを見ていきましょう。
レンガの家を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
■メンテナンスの手間が少ない
レンガの家は外壁の耐久性が50年以上とされており、カビや風・雨に強いため、長期間メンテナンスが不要です。また、一般的な住宅と異なり、外壁の塗り替えや張り替えがほとんど不要で、維持費を大幅に抑えられます。ただし、レンガの目地のメンテナンスが必要になる工法もありますので、住宅会社の担当者にしっかりと確認するようにしましょう。レンガ風サイディングの場合は、10年程度で一度防水塗装のメンテナンスが必要になります。
■美しい外観を長く保つことができる
レンガは紫外線にも強いため、色褪せやカビによる汚れが少なく、美しい外観を長く保つことができます。また、時間が経つほどに味わい深い風合いが増し、クラシックな住宅としての魅力がさらに高まります。
■耐久性の高さ
日本の一般的な住宅は30年程度が寿命とされる中、レンガ造りの家は50年以上の耐久性を持っています。イギリスでは75年が平均寿命とされ、100年以上受け継がれている家も少なくありません。世代を超えて受け継がれるクラシック住宅として、レンガの家はその価値を発揮します。私たちSEISYOの住宅は、基本性能として構造躯体保証60年を採用しています。工法とレンガを組み合わせることで世代を超えて受け継がれるクラシック住宅を実現可能としています。
■優れた断熱性能と蓄熱性能
レンガは内部に小さな気泡を含んでおり、夏の暑さを遮り、冬の寒さを和らげます。蓄熱性能にも優れているため、冬場は昼間に蓄えた熱を保ち、室内を暖かく保つことができます。
■高い耐火性
土を焼いて作るレンガは、燃えにくい素材であるため、火災への強さが際立ちます。石窯やピザ窯にも使われるほどの耐火性を持つレンガは、隣家からの火災のリスクを軽減することができるため、火災へのリスクを軽減でき安心して過ごすことができる家を実現します。
まとめ
レンガの家は、そのクラシックなデザインと優れた性能から、現代の住宅でも根強い人気を誇ります。耐久性、耐火性、断熱性能など、多くのメリットを持ち合わせ、世代を超えて受け継がれる資産価値の高い建物になります。家を建てる際にクラシックなデザインと機能性を兼ね備えた家を選びたい方には、レンガの家が最適な選択肢となるでしょう。
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著者プロフィール
中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。